「レンジフードの油汚れがひどく、掃除が大変」「10年以上使っていてデザインも古く、吸い込みも悪くなった気がする」ご自宅のレンジフードに不具合を感じ始めたら、そろそろ交換時期かもしれません。
交換したいなと思っても「どこに頼めばいい?」「費用はどのくらい?」「悪徳業者に引っかかりたくない」など不安はありませんか?ここでは各業者の特徴や費用相場、失敗しない業者選びのポイント、交換の流れや注意点などを紹介します。
レンジフード交換に関するお悩みを一緒に解決しましょう。
レンジフード交換はどこに頼む?それぞれの特徴は?

レンジフード交換は、リフォーム会社や家電量販店、レンジフード交換専門業者や便利屋などに依頼できます。どの業者に依頼するのがよいのでしょうか。それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
リフォーム会社・工務店
リフォーム会社や工務店は、キッチン全体をリフォームするのが得意です。デザイン性も考慮した提案をしてもらえたり、保証やアフターサービスも充実していたりと信頼できる会社が多いのが特徴です。
レンジフード単体で交換を依頼したいときは割高になる可能性があります。また、換気扇単体での交換は受けていないケースもあります。キッチンを丸ごとリフォームすることも検討している人におすすめの依頼先です。
家電量販店
家電量販店は、最新機種のレンジフードを取り扱っていることが期待できます。レンジフード本体と工事をセットで依頼できることが多く、手軽な印象です。大手の家電量販店は全国に店舗があり来店しやすく、安心感もあります。
ポイントカードでポイントを貯められたり、セール期間があったりとお得感を感じられるケースもあります。実物を見たい人は店舗に足を運んでみましょう。施工は提携業者が行うので、技術力にはばらつきがある可能性があるのが注意点です。
ホームセンター
カインズやコーナンなどのホームセンターでは、リフォーム事業を手がけているところがあります。専門のスタッフや、提携の施工会社は豊富な知識や実績を持っていることが期待できます。
日常のお買い物のついでに見積もりを依頼するなど、気になったときに立ち寄れる気軽さも魅力です。
ガス会社・給湯器メーカー
ガスコンロと連動するタイプのレンジフードなら、ガス会社や給湯器メーカーにも依頼できます。ガスに関する専門的な知識が期待でき、総合的なサポートが可能な点が魅力です。
レンジフード本体の価格は割高となるケースが多いようですが、いつも利用しているガス会社であれば安心して依頼できるところがメリットです。
住宅設備業者・レンジフード交換の専門業者
レンジフードなど住宅設備を専門としている会社では、取り扱い機種が豊富で本体価格も割引などでお得に採用できるケースが多いです。工事も迅速に対応してくれることが多く、専門的な知識にも期待できます。
ただ、中には悪徳業者も。見積もりの透明性や、対応するスタッフの丁寧さなどから信頼できる業者をきちんと見極めることが大切です。
インターネットでの住宅設備販売業者
レンジフードの故障やトラブルが起きた際、まずはインターネットで検索する人も多いでしょう。インターネット上には、レンジフードの商品販売情報も多数出てきます。本体の販売のみのケースも多く、取り付けはまた別ということもあります。
施工まで依頼できるのか、その際の費用には納得できるかなどを確認する必要があります。本体のみを購入し、自分で取り付けを行うのは、安全面からおすすめできません。また、配線の接続作業は有資格者しか行えないため要注意です。
便利屋
地域の様々な依頼に対応している便利屋は、レンジフードの交換も請け負ってくれる場合があります。細かな依頼に迅速に対応してくれることが多く、急を要する場合にも心強い存在です。
中にはレンジフードの交換は不慣れであったり、電気工事士の資格を持たなかったりといった場合があります。対応可能かどうか、よく確認しておきたいですね。便利屋なら、暮らしの他の困りごともまとめて依頼できる安心感もあります。
失敗しない!信頼できるレンジフード交換業者を選ぶポイント

レンジフードの交換を依頼する業者は、候補が複数あることがわかりました。では、「ここに頼んでよかった」と思える信頼できる業者を選ぶには、どんな点に注意すればいいのでしょうか。失敗しない業者選びのコツを確認してみましょう。
希望のレンジフードを取り扱っているか確認する
レンジフードを交換する機会は、そう多くないでしょう。せっかく交換するなら、機能やデザインなど自分にぴったりのものを探してみるのはいかがでしょうか。お手入れのしやすさや、すっきりした見た目など選択肢はたくさんあります。
希望の商品が見つかったら、その機種を取り扱っている業者を探しましょう。取り扱い機種を限定している業者もあるので事前に確認しておくと安心。叶えたいこと(見た目や機能など)を業者に相談し、機種の提案を受けるのもおすすめです。
複数社から見積もりを取る
交換工事の費用は予算内に収まるのかも大切なポイントです。見積もりは複数の業者から取り寄せて、比較検討しましょう。3社程度は見積もりを取りたいところです。比較しやすいよう、なるべく同じ内容で見積もりをお願いしましょう。
業者ごとに異なる特典がある場合も。単純な費用の比較だけでなく、業者ごとのサービスや特典も把握しながら検討したいですね。
資格・許可の有無を確認する
レンジフードの交換のダクト工事には、配管の知識や技術が必要です。そのため、交換作業は電気工事士の資格を持った人が行わなければなりません。また、500万円以上のリフォームを行う際には建築業許可が必要となっています。
レンジフード交換のみで500万円を超えることはほぼありませんが、建築業許可を持った業者だと、より安心して依頼できますね。資格を持った業者かどうかはホームページで確認するか、問い合わせ時に質問するなどの確認方法があります。
実績・施工事例を確認する
業者を選ぶ際は、これまでの実績や施工事例を確認することも大切です。会社のホームページで施工事例が公開されているかチェックしてみましょう。実績の数と共に、その質も確認したいところです。
Before/Afterの写真や、ご自宅のレンジフードに似た機種、または近い環境での施工事例などを確認しましょう。具体的なイメージが掴め、信頼度がより高まります。
口コミ・評判をチェックする
口コミや評判も、業者選びに活かせます。グーグルマップやSNS、業者紹介の比較サイトなどは、利用者の口コミや評判が書き込まれていることがあります。良い口コミだけではなく、悪い口コミにも注目してみましょう。
口コミはうのみにせず、参考にしてもよいか判断する必要がありますが、クレームに対しての業者の対応などを見ると、信頼できそうな業者かをチェックできます。
保証・アフターサービスを確認する
保証やアフターサービスは業者によって、差があります。工事に関する保証と、製品に対しての保証を確認しておきましょう。保証は、内容と期間、範囲などを確認します。また、保証書が発行されるかも確認しましょう。
トラブルがあった際の連絡先と、その際の対応方法をしっかり聞いて納得しておくことも大切です。
担当者の対応が丁寧か、説明はわかりやすいかチェックする
信頼して工事をおまかせできる業者かどうかは、担当者の対応も大きな判断材料になります。問い合わせや質問に対して、返信・回答の迅速さや明確さが十分か。こちらの話や要望をしっかりと聞いてくれ、適切な提案をしてくれるか。
また、契約を急がせるような態度はないか、契約内容の説明はわかりやすいかなど、接していて違和感がないかを確認してみてください。不安がある場合は、流されずに断ったり、他の業者を検討したりすることも大切です。
連絡体制はしっかりしているかチェックする
必要なときに、きちんと連絡が取れるかどうかも重要なポイントです。電話、メール、LINEなど日中の連絡方法を確認しておきましょう。また、特別な理由なく返信に何日も要するなど、対応に不安に感じる業者は利用を控えることを検討しましょう。
土日祝日の対応は可能か、緊急の場合はどこに連絡すればよいかなども確認しておくと、万一のとき安心です。
レンジフード交換の費用相場や見積もり時の注意点

見積もりを受け取ったら、その内容が妥当かどうか気になりますよね。提示された費用が適正か判断できるよう、レンジフード交換の費用の相場を確認してみましょう。見積もりの内容を知ると、数社の見積もり比較がしやすくなります。
見積もりに記載された項目に漏れや不要な項目がないかなど、チェックすべきポイントを具体的に見てみましょう。
レンジフード本体の費用相場
レンジフードにはタイプやグレードに様々な種類があり、内容によって価格が大きく異なります。シンプルな構造のブーツ型は3万~10万円、人気のスリム型は5万~25万円、スタイリッシュなフラット型は5万~15万円が費用目安です。
グレード別の相場は低価格帯は4万~8万円、中価格帯は8万~15万円、高価格帯は15万~25万円ほど。自動洗浄機能やLED照明かどうか、コンロに連動しているか、ファンの構造がプロペラファンかシロッコファンかでも値段に差がでます。
また、メーカーによっても値段に違いがあります。機能や見た目、メーカーなど大事な項目に優先順位を付け、費用とともに選んでいく必要があります。
工事費の相場と内訳
レンジフードの交換工事の相場は3万~5万円です。レンジフードの幅によって、費用に多少の変動があります。既存のレンジフードの撤去、新規のレンジフードの設置、配管・配線接続、出張費、養生費などが工事費の主な内訳です。
古いレンジフードの処分費用が別途必要なことも。見積もり時に確認が必要です。その他、追加料金が発生する可能性があるケースを次の項目で確認してみましょう。
追加費用が発生するケースと対策
見積もり時から追加料金が発生するケースについて、いくつか例を挙げて確認してみましょう。例えば、換気扇のタイプをプロペラファンからシロッコファンに変える場合は、ダクト工事や不要になった穴を塞ぐ作業などが必要になります。
また、取り付ける壁の状況によっては、補強工事が必要になることも。レンジフードの交換だけだと、事前の現地調査が行われないことがあり、見積もり時ではわからなかった現地の状況により追加費用が発生してしまうケースがあります。
現地調査はできるだけ実施し、現地の状況を把握した上で見積もりを出してもらい、追加料金の発生を防ぎましょう。事前に打ち合わせをした工事内容は、見積もりにきちんと明記してもらうことが、追加料金の発生への対策につながります。
見積もり書を徹底比較するポイント
見積もりの表記の仕方は業者によって異なります。込み込みで「一式」という書かれ方をした見積もりの場合は、その詳細を確認しましょう。本体価格、取付工事費など項目別の詳細な見積もりがあれば比較検討しやすくなります。
追加費用の可能性や料金についても説明してもらい、予算と照らし合わせて検討しましょう。
レンジフード交換の前に知っておきたい工期や補助金、注意点

レンジフードの交換を依頼する前に、工事の流れや利用できる補助金などについて確認しておきましょう。
工事期間と当日の流れ
現場調査と見積もりが済んだら、工事の日取りを決めます。レンジフードの交換工事だけなら、2~3時間ほどで済むことがほとんどです。取り付け場所の周りを、汚れないように養生したあと今のレンジフードを取り外します。
続いて新しいレンジフードを取り付け、つなぎ目をコーキングします。片付けや清掃が完了したら、工事の仕上がりをチェックして操作方法などの説明を受けます。基本的にはこれで工事完了です。
補助金・助成金制度
『子育てグリーン住宅』や『長期優良住宅化リフォーム推進事業』などの制度の対象であれば、補助金・助成金を受け取れる可能性があります。検討の段階で、今回の工事が対象になるかどうかをお住まいの自治体に確認してみましょう。
賃貸物件の場合の注意点
お住まいが賃貸物件の場合、レンジフードが故障した際は管理会社や大家さんへ報告と相談が必要です。交換工事を希望する場合には、事前に許可をもらいましょう。個人で勝手に工事を行ってしまうと、原状回復義務が発生してしまうことも。
工事費用の負担の割合についても、個人で負担するのか、管理会社も負担してくれるのかなど確認・合意しておくようにしましょう。
よくある質問Q&A

レンジフード・換気扇の交換に関して、よくある疑問をまとめました。
レンジフードの寿命はどのくらいですか?
レンジフードの寿命は、一般的には10~15年と言われています。レンジフードの説明書を見ると、製品ごとの耐用年数がわかります。換気能力が低下した、異音がする、使用中に振動するなどがあれば、交換の合図かもしれません。
異常を放置したまま使用を続けると、発火や一酸化炭素中毒など命の危険につながる可能性もあります。日頃からこまめに掃除をしながら使用し、異常を感じたらすぐに点検を受けるようにしたいですね。
自分でレンジフードを交換できますか?
自分でレンジフードを交換するには、資格は要りません。しかし、配線に関する作業は電気工事士の資格が必要です。コンセントから電源を取るタイプ以外はプロに依頼をしましょう。
さらに、レンジフードはかなり重量があり、慣れずに交換作業を行うと危険です。ケガや転倒などのリスクがありますので、プロに依頼するほうが安全でスムーズです。
古いレンジフードは処分してもらえますか?
古い換気扇は交換工事の際に引き取ってもらえることがほとんどです。もし自分で処分する場合は、各自治体のルールを確認の上、粗大ごみとして処分します。状態によってはリサイクル業者やスクラップ業者が買い取ってくれることもあります。
工事後のアフターケアは必要ですか?
一定期間お掃除不要を謳ったレンジフードもありますが、全くお掃除が要らないわけではありません。製品説明書を確認し、お手入れが必要なパーツは正しくケアしましょう。清潔に保つと、レンジフードを長持ちさせることにつながりますよ。
レンジフードの交換は信頼できる業者に依頼しよう
レンジフードの交換はリフォーム会社から便利屋まで様々な依頼先があります。各業者の特徴、費用相場、そして後悔しない業者選びのポイントを紹介しました。本体費用と工事費の内訳を理解し、相見積もりで比較検討することが重要です。
適切な業者選びで、安心・快適なキッチン環境を手に入れましょう。