配電盤の交換は必要?交換費用や依頼先まで徹底解説!

配電盤の交換は必要?交換費用や依頼先まで徹底解説!

本コラムの見出し

電気機器を大量に消費しているわけでもないのに頻繁にブレーカーが落ちる。そんな電気トラブルが発生したときは、もしかすると配電盤の交換が必要なサインかもしれません。

普段目にすることが少ない配電盤に交換が必要となったとき、どこに依頼すれば良いのか、費用はいくらぐらい発生するのかわからず、悩んでしまう人も多いことでしょう。

そこでこの記事では配電盤の交換について解説していきます。配電盤の交換の依頼先や費用相場などについても触れるので、参考にしてください。

配電盤とは?

配電盤とは?

そもそも配電盤とはどのような役割をするのでしょうか。また私たちの部屋にある分電盤と、どのような違いがあるのでしょうか。ここでは、配電盤がどのような役割をしているのか解説します。

配電盤の役割

自宅やビルなどで電化製品を使用するときは、当たり前のことではありますが電気が必要です。電気は電柱にある電線を通して、自宅やビルなどに流れてきます。

しかし、そのままの電力では電圧が高すぎるため、電化製品を故障させてしまうおそれがあります。電化製品で使用する電気は小さな電気で十分なので、大きい電機が流れてくると対応できず壊れてしまうのです。

そこで活躍するのが、配電盤です。配電盤は電線から流れてきた大きな電気を小さな電気に落とし、そこから各部屋に分配するという役割を担っています。配電盤のおかげで、私たちは安全に電気を使用できるのです。

分電盤との違いは?

配電盤とよく混同されるのが分電盤です。分電盤は、配電盤から送られてきた電気を各部屋に分配する役割を担っています。分電盤によって電気が細かく分けられることで、各部屋で使用する電力を効率的に管理することが可能です。

また、分電盤の中にはブレーカーが設置されており、一度に多くの電気を使うとブレーカーが落ちて電気が遮断され、使いすぎを知らせてくれます。

配電盤と分電盤では設置場所も大きく異なります。配電盤は主に屋外や建物内の専用スペースに設置されるのに対し、分電盤は住宅やビルの室内、たとえば玄関やトイレ付近に設置されることが一般的です。

そのため、分電盤を日常的に目にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

配電盤の交換が必要な状況は?

配電盤の交換が必要な状況は?

配電盤にも寿命が存在します。平均的に20年から30年と言われていますが、使用回数や設置場所によっては平均寿命よりも早く交換しなければいけません。

交換をせず古くなったままの配電盤を使用し続けると漏電やショートが発生し、火災や電気ショックの要因になる可能性があります。このようなトラブルを防ぐためにも、配電盤の交換時期をしっかりと見極めなければいけません。

見極める方法として、古くなった配電盤にはいくつかの兆候が見られます。ここではその兆候について具体的に解説していきます。

ブレーカーが頻繁に落ちる

電気を大量に消費していないのに、ブレーカーが頻繁に落ちるときは配電盤が古くなっている可能性が高いです。通常であれば、ブレーカーは必要に応じて自動で切り替わります。

しかし配電盤の劣化が進んでいるときは、ブレーカーが作動せず落ちてしまいます。電気をそれほど使用していないにもかかわらず、ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、配電盤が古くなっていると考え交換することを視野に入れましょう。

外観が破損している

配電盤の外観が破損しているときは、古くなっているサインであり交換が必要です。配電盤の扉や本体の破損はもちろん、ひび割れや変形しているときも交換が必要になります。

配電盤の外観が明らかに破損しているときは、交換が必要なサインと捉えるようにしましょう。

配電盤から異臭がする

配電盤から異臭がするときも、古くなっているサインであるため交換が必要になります。配電盤の異臭とは、焦げたような臭いがすることが多いです。焦げた臭いがしたときは、発火の危険が伴うので早めに交換するようにしましょう。

配電盤が熱くなっている

配電盤が熱くなっているときも、交換が必要です。配電盤が熱い理由の一つに内部にある部品が熱を発していることが考えられます。部品が熱をもっていると最悪なケースで、故障するおそれがあります。

内部の部品の故障を防ぐためにも、配電盤が熱くなっているときは交換をするようにしましょう。

配電盤を交換する方法と依頼先は?

配電盤を交換する方法と依頼先は?

配電盤の交換が必要になったとき、どこに依頼すればできるのでしょうか。また自分で交換することは可能なのでしょうか。ここでは配電盤の交換が自分でできるのか、それとも業者に依頼しなければいけないのかについて解説していきます。

配電盤の交換には資格が必要

配電盤の交換には電気工事士の資格が必要です。これは法律で定められたことであり、電気工事士の資格がないまま配電盤の交換を行うと法律違反となり罰せられます。

また配電盤の交換は複雑であり、知識がないまま交換を行うと感電するというリスクも生じます。配電盤の交換は専門的な知識をもったプロに依頼するようにしましょう。

配電盤の交換の依頼先

配電盤を交換するためには、電気工事士の資格が必要です。では、電気工事士の資格を持つ専門業者には、どこに依頼すればよいのでしょうか。

ここでは配電盤の交換を頼める、具体的な依頼先について解説していきます。

電気工務店

自宅近所の電気屋やインターネットで見つけた電気工務店では、配電盤の交換を依頼できます。

電気工務店に依頼するときは、事前に電気工事士の資格を保有しているのか、実績が伴っているのか確認するようにしましょう。ビルや学校、工場などの大規模施設の配電盤のメンテナンスを行っている電気工務店を選ぶのがポイントです。

Googleの口コミサイトなどをチェックし、評価が高い電気工務店を選ぶようにしましょう。数多くの電気工務店があるため、どこを選べば良いのかわからないときはその電気工務店が電気工事組合に加入しているか調べてみましょう。

電気工事組合に加入している電気工務店は専門的な知識をもったプロが多く、安心して依頼できます。

リフォーム業者

リフォーム業者にも配電盤の交換を依頼できます。配電盤の多くは屋外に設置されていることから、取り扱っているリフォーム業者もいます。

ただリフォーム業者に依頼する際は、電気工事士の資格を保有しているのか確認するようにしましょう。配電盤の交換実績があるリフォーム業者を選ぶようにしてください。

電気工務店を選ぶときと同様に、ビルや学校、工場など大規模施設のメンテナンスを行っているリフォーム業者を選ぶようにしましょう。

電力会社

電力会社でも配電盤の交換を行ってくれます。技術力も高く、専門的な知識をもったプロが交換を行ってくれるので安心して任せられるでしょう。

注意点として電力会社に交換を依頼したとしても、電力会社ではなく関連会社が来る可能性が高いです。そのため仲介手数料等が発生し、費用も比較的高くなる傾向があります。

配電盤の交換の費用相場は?

配電盤の交換の費用相場は?

配電盤を交換するときに気になるのはかかる費用ではないでしょうか。ここでは配電盤の交換にかかる費用の相場について解説します。

費用相場

配電盤の交換場所によって費用相場は異なります。ブレーカーの交換や接続端子の交換など簡単なものであれば、1万円から4万円という費用相場になります。

しかし複数のブレーカーの交換や配線の修理や交換を行うケースであれば、10万円以上かかることもあるでしょう。

さらには配電盤本体を丸々交換するケースだと小さいもので20万円から50万円、大型施設などで使われている配電盤なら100万円を超える可能性もあります。

配電盤の交換の費用相場は、交換箇所によって大きく異なるということを覚えておきましょう。

費用が高くなる要因

配電盤の交換費用が相場よりも高くなる要因として配電盤の位置や設置場所、配線の状態が挙げられます。例えば配電盤の設置場所が狭かったり、高い位置にあるときは一般的に相場よりも高くなる傾向です。

また、出張費や処分費が発生するケースもあります。依頼する業者と交換する配電盤の距離が遠ければ遠いほど出張費は高くなるでしょう。相場として5千円から1万5千円程度となっています。

古い配電盤を業者に処分してもらうとき、処分費用も発生します。高くなる要因は業者によって異なるので、見積書を作成してもらうと事前にかかる費用について把握できるでしょう。

追加費用が発生するケース

配電盤の交換には基本的な費用に加えて、さらに追加の費用が発生するケースもあります。配電盤の交換工事が難航すると追加費用が発生する傾向が強いです。

例えば配電盤の交換工事の際、設置場所の土壌や地面の状態によっては穴を掘ったり、基盤を強化しなければいけない状況になったとします。そのような状況だと、工事が複雑になるため追加費用が発生する可能性が高いでしょう。

他にも追加費用が発生するケースとして、配電盤に接続する回路数が多いときが挙げられます。電気の使用数が多いと配電盤に複数の回路数接続されており、それに伴って複雑な配線作業が必要となるため追加費用が発生します。

また、交換する部品などを最新のものにすると費用は高くなるでしょう。追加費用がどのくらいかかるのか把握したいのであれば、見積書の作成を業者に依頼するようにしてください。

配電盤の交換費用を抑えるポイント

配電盤の交換費用を抑えるポイント

配電盤の交換費用は工夫次第で、抑えられます。ここでは配電盤の交換費用を抑えるためのポイントについて、解説していきます。

見積書の作成を依頼する

見積書の作成を業者に依頼すれば、配電盤の交換費用を抑えられるでしょう。見積書の作成を複数の業者に依頼することで、どの業者を選べば安くなるのか把握できます。

また見積書の作成を依頼することによって、交換工事後の不当な請求を防げます。悪徳業者とのトラブルを防ぐためにも、配電盤の交換工事を業者に依頼するときは見積書の作成を依頼するようにしましょう。

アフターフォローがある業者を選ぶ

配電盤を長く使用するためには、定期的なメンテナンスが必要になります。定期的なメンテナンスを日頃から行っていれば、いざ交換が必要になったときに大規模な工事を行う必要がありません。

今後の交換費用を安く抑えるためにも、アフターフォローが充実している業者を選ぶようにしましょう。業者によっては一定期間の保証期間を設けているケースもあります。

万が一トラブルが発生したときでも、保証期間内であれば無料でサービスを受けられる可能性もあるので、業者を選ぶときはアフターフォローがあるのかチェックするようにしましょう。

実績がある業者を選ぶ

配電盤の交換には専門的な知識が必要であり、実績がある電気工事士に行ってもらうことが大切です。経験が浅く、専門的な知識がない業者に頼んでしまうと返って費用が発生するというトラブルになるかもしれません。

業者を選ぶときは、事前にホームページなどで実績があるのかを確認するようにしましょう。また、Googleなどで口コミを事前にチェックすることもポイントです。口コミの評価が高い業者を選ぶようにしましょう。

分電盤を交換するには?

分電盤を交換するには?

配電盤の交換ではなく、分電盤を交換したいのであればどのようにすれば良いのでしょうか。ここでは分電盤の交換について解説していきます。

分電盤の交換の依頼先

配電盤の交換と同様に、分電盤を交換するには電気工事士の資格が必要です。電気工事士の資格を保有していなければ、分電盤の交換を行うことはできません。

分電盤の交換を依頼するときは、電気工事士の資格の有無を確認するようにしましょう。依頼先として、個人経営の電気工務店や電力会社、家電量販店やホームセンターでも依頼できます。

分電盤の交換の費用相場

分電盤本体の費用相場が2万円から4万円程度となっています。しかしここから作業費用や出張費、古い分電盤を処分するための費用まで発生するため、相場は5万円から8万円程度と捉えておきましょう。

分電盤の交換をするときの注意点

分電盤を交換するときの注意点として、依頼先である業者が信頼できる業者であるのかが挙げられます。分電盤を交換する業者の中には、不当な高額請求をする業者もいます。

悪徳業者に騙されないようにするためにも、分電盤を交換を依頼するときは見積書の作成を依頼したり、口コミなどを事前に確認するようにしましょう。加えて、分電盤の交換実績が多い業者を選ぶようにしてください。

老朽化した配電盤は交換して定期的なメンテナンスを行おう!

配電盤の老朽化したまま放置しておくとブレーカーが頻繁に落ちたり、漏電や火災などの二次災害に繋がる可能性もあります。

ブレーカーが頻繁に落ちたり、配電盤が熱くなっているときが交換するタイミングだと考え専門的な知識をもったプロに依頼するようにしましょう。また配電盤は定期的なメンテナンスを行うことで寿命を伸ばせます。

業者を選ぶときは、今後配電盤を定期的にメンテナンスを行ってくれるような信頼できる業者にしましょう。

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