害獣と呼ばれる動物による被害は、全国各地で報告されています。害獣は、農作物への被害だけでなく、家屋への侵入や環境衛生の悪化などさまざまな問題を引き起こすことがあるので、早めの駆除が重要です。
この記事では、おすすめの害獣駆除の方法やエアガンでの対策、業者選びのポイントについて詳しく解説します。害獣に困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
害獣駆除のおすすめ対策は?

害獣による被害を防ぐためには、適切な対策を講じることが重要です。対策方法は大きく分けて、エアガンを用いて自身で行う方法と、害獣駆除の専門業者に依頼する方法があります。状況や害獣の種類によって適した方法は異なります。それぞれの対策について見ていきましょう。
エアガンを活用して駆除する
エアガンによる害獣駆除は、動物を直接傷つけない方法として効果的です。空中や周辺に向けて発射を繰り返すことで、発射音による威嚇効果を生み出し、忌避効果を発揮させるのです。エアガンの音により野生動物に危機感や恐怖心を与え、その場から離れさせる効果があります。
一定以上の威力を持つエアガンの使用は法律で規制されているため、該当するエアガンを使用する場合は事前に必要な許可を取得しておきましょう。また、動物愛護の観点からも、直接動物に向けて発射することは避け、あくまでも威嚇による追い払いを目的として使用することが求められます。
害獣駆除業者に依頼する
もう一つの方法は、害獣駆除の専門業者へ依頼することです。専門知識を有しているスタッフに任せることで、害獣を確実に駆除してもらえます。
また、駆除後の清掃や予防対策まで一括して対応してもらえる点も大きなメリットです。安全面や衛生面を確保できると同時に、時間や手間をかけずに駆除できるといえるでしょう。
エアガンを活用した駆除方法

エアガンによる駆除は、正しい知識と技術を身につけておきましょう。安全性と効果を両立させるため、以下の点を確認してください。
エアガンの使用に関する資格や法律とは
獣害対策で使用されるエアガンは主に「エアソフトガン」のことを指し、BB弾を発射する銃の形をした用具です。エアソフトガンは法律上おもちゃとして扱われるため、購入や使用に許可や免許は必要ありません。
一方、実弾を発射する「エアガン」は、銃刀法により「猟銃・空気銃所持許可」の申請と許可が必須となります。エアソフトガンは略称で「エアガン」と呼ばれることがあるため、実弾を発射する銃器と混同しないよう注意が必要です。なお、エアソフトガンを使用する際も、周囲の安全確認と適切な取り扱いを心がけましょう。
エアガンで駆除する際に必要なものとは
エアガンで害獣駆除する際には、エアガン本体とBB弾を用意しましょう。使用するエアガンの種類によっては、ガスやバッテリーなども準備します。
害獣駆除の目的でエアガンを選ぶ場合は、威力が強くなく、安全性の確保されたものを選びましょう。BB弾は、地面に落ちると土に還るバイオBB弾もおすすめです。また、射程距離は威嚇に適したものを選ぶと効果的です。
エアガンで対策できる動物とは
エアガンによる害獣対策は、複数の野生動物に対して効果を発揮します。イノシシやシカなどの大型害獣は音や衝撃に敏感なため、威嚇による追い払いが効果的です。また、カラスやハトなどの鳥類にも、音や軽い接触により素早く飛び去る習性があるため、エアガンでの対策は有効でしょう。
知能の高いサルに対しても威嚇効果が期待できますが、長期的には音に慣れてしまう可能性があるため、電気柵などの他の対策と組み合わせて使用することがおすすめです。動物の特性に応じて適切に駆除方法を選択しましょう。
害獣駆除の料金相場は?

害獣駆除の料金は、対象となる害獣の種類や被害の規模によって大きく異なります。一般的な相場は以下の通りです。
害獣の種類 | 料金相場 |
ネズミ | 約15,000円~ |
ハクビシン | 約50,000円~ |
アライグマ | 約25,000円~ |
イタチ | 約50,000円~ |
コウモリ | 約15,000円~ |
料金は業者によって異なります。消毒や清掃などが含まれていない場合もあるので、施工内容を確認し、見積もりを取るようにしましょう。
状況によって料金は異なる
害獣駆除の料金は、被害状況や対象面積、駆除方法によって大きく変動します。上記に示した額は一般的な料金の平均額です。
正確な費用を把握するためには、まず業者に問い合わせて現場調査を依頼しましょう。多くの業者は見積りを無料で実施しており、現場での詳細な状況確認後に具体的な料金を提示してくれます。見積り時には、作業費用の内訳や追加料金の有無を細かく確認することが重要です。
また、適正価格での依頼を実現するため、2〜3社から見積りを取得して比較検討すると安心でしょう。
害獣駆除業者の選び方

害獣駆除を業者に依頼する場合、いくつかのポイントに注意して選ぶ必要があります。ここでは、害獣駆除業者の選び方について見ていきましょう。
害獣駆除に関する専門知識が豊富か
害獣駆除業者を選ぶ際には、専門知識を有しているかどうか確認しましょう。一部の業者では、実際の作業を経験やノウハウに乏しい下請け業者に委託している場合があり、料金が割高になるだけでなく、対応の質や速度に差が生じる可能性があります。
信頼できる業者を選ぶためには、国家資格や公的資格を持つ専門家が在籍しているかが目安になります。たとえば、防除作業監督者や狩猟免許、しろあり防除施工士といった資格です。業者のホームページやパンフレットで、資格の有無を事前に確認しておくとよいでしょう。
駆除をする害獣が対応可能か
害獣駆除業者によって対応可能な害獣の種類が異なるため、依頼前に確認しておきましょう。確認せずに依頼してしまうと、業者が到着した後に「対応外」と判明する可能性があるため、時間や費用がむだになったり、トラブルに発展したりすることもあります。
また、ネズミ、ハクビシン、コウモリなど特定の害獣に特化した業者も存在するため、駆除を依頼したい害獣に対応しているかを事前に確認しましょう。
信頼できる害獣駆除の実績があるか
害獣駆除業者を選ぶ際は、信頼できる実績が豊富にあるかどうか確認しましょう。実績が多い業者は専門知識を蓄積しており、安心して依頼できます。再発が多い害獣問題でも、経験豊富な業者は再発リスクへの対策も熟知している可能性が高いといえます。
まずは業者のホームページで実績情報をチェックし、信頼できる業者を見つけましょう。
料金や見積もりが明確であるか
害獣駆除を依頼する際、費用が不透明な業者を選ぶと、思わぬ追加料金を請求される可能性があります。事前に見積もりの内容を確認し、見積もり以外の費用が発生しないかをチェックしましょう。再発保証などのオプションには別途料金がかかる場合もあるため注意が必要です。
駆除費用は害獣の種類や被害の程度で異なるため、2社以上に相見積もりを依頼し、相場を把握することをおすすめします。また、現地調査や見積もりが無料かどうかを確認し、信頼できる業者を選びましょう。
アフターフォローやサービスが充実しているか
害獣駆除が完了しても、再発する可能性があるため、アフターフォローや保証が充実している業者を選ぶことが重要です。信頼できる業者であれば、再発防止対策や被害の修復、汚染の除去まで丁寧に対応してくれるため、安心して依頼できるでしょう。保証内容や保証期間について事前に確認することで、後々のトラブルを防ぐことが可能です。
駆除だけで終わりではなく、その後も快適な生活を支えてくれるフォロー体制が整った業者を選ぶことが大切です。
害獣駆除のおすすめ業者10選

害獣駆除について、おすすめの業者を10選紹介します。それぞれの業者の特徴を確認し、比較検討の一つとしてください。
ハウスプロテクト
ハウスプロテクトは24時間365日対応の害獣・害虫駆除サービスです。シロアリからハクビシンまで幅広く対応し、駆除後の再発防止策も提供しています。自社施工による低コストを実現し、高品質なサービスが特徴です。
駆除ザウルス
駆除ザウルスは、AAAグループ運営の害獣駆除スペシャリスト集団です。相談から施工まで自社完結で低コストを実現しています。多くの有資格者を擁し、床下や天井裏など困難な場所での作業も得意なのが特徴です。駆除後の清掃・消毒から再発防止までサポートしてくれます。
害獣プロテクト
害獣プロテクトは、大手駆除サイトで10年の実績を持つ代表者が率いる害獣・害虫駆除のプロ集団です。建物構造にも精通し、最長5年の保証付きで安心できます。顔写真付きで担当者を紹介し、24時間365日対応可能な信頼できる業者です。
害獣駆除対策センター(ホームレスキュー)
害獣駆除対策センター(ホームレスキュー)は、関東・関西・中部の14地域で活動する害獣駆除の専門業者です。地域密着型で最安値を目指し、見積もり後の追加料金なしが特徴です。業界トップクラスの10年間保証で、再発時も安心して依頼できます。
害獣プロテック
害獣プロテックは、経験豊富な正社員による害獣の駆除から再発防止まで一貫して対応します。専用コールセンターでの相談から調査見積り、駆除作業まで迅速に対応し、10年保証付きの無償メンテナンスもあります。建築のプロとして住宅構造に配慮した施工が可能です。
害獣駆除110番
害獣駆除110番は、アライグマからネズミまで対応する害獣駆除のプロ集団です。無料の現地調査による駆除の提案、駆除後は清掃・消毒・消臭も徹底的に実施しています。「一匹残らず徹底駆除」をモットーに、再発防止にも注力しているのが特徴です。
NEO
NEOは30年以上の実績を持つ害獣駆除のプロフェッショナルです。年間300件以上の実績を誇り、関東全域に対応しています。料金体系が透明で、業界トップクラスの10年間再発保証を提供する信頼性の高い企業です。
ジャパンアットレスキュー
ジャパンアットレスキューは、すべての駆除作業を下請けなしの自社施工で行う害虫駆除業者です。仲介手数料がかからないため、低価格でのサービス提供を実現しています。関東・関西・東海・九州(福岡のみ)に展開しています。
サンキョークリーンサービス
サンキョークリーンサービスは創業26年のネズミ駆除専門業者です。ペストコントロール技術者による無料調査から、室内遮断、忌避剤散布など多角的な駆除を実施しています。作業中の養生や消毒、清掃まで徹底的に行い、メンテナンスサポートが充実しているのも特徴です。
害獣BUZZ
害獣BUZZは日本有害鳥獣駆除・防除管理協会加盟の害獣駆除業者です。協会独自開発の効果的で安全な薬剤を使用し、高品質な施工で定評があります。現地調査や見積もり費用は無料なので、安心して相談できます。
害獣駆除についてのよくある質問

害獣駆除に関する疑問や不安について、代表的なものをまとめました。
害獣を放っておくとどうなる?
害獣を放置しておくと、深刻な被害が発生する可能性があります。建物への物理的な損傷に加え、衛生面での問題も発生する恐れが出てくるのです。害獣の糞尿や繁殖により、住環境が悪化する場合もあります。
電気配線の損傷による火災リスクなどもあるため、害獣に気づいた場合は早めの対処を行いましょう。
害獣駆除は自分でもできる?
害獣駆除は状況によって自己対応が可能な場合もあります。たとえば、庭先でネズミを目撃した場合や、家屋周辺での小動物の痕跡程度であれば、市販の駆除用品で対応できる可能性があります。
ただし、天井裏での作業や高所での対応が必要な場合、また複数の害獣が繁殖している可能性がある場合は、安全性の観点から専門家への依頼がおすすめです。住宅の構造に詳しくない場合や、害獣の習性について十分な知識がない場合も、業者へ依頼する方が賢明でしょう。
害獣駆除を業者に依頼した場合の流れは?
業者へ依頼した際は、まず現地調査をしてもらい、被害状況を詳しく確認します。続いて、調査結果に基づいた見積もりと作業内容の説明が行われ、駆除方法を決定していきます。
その後、作業日程を調整し、駆除作業の開始です。作業後は効果の確認を行い、必要に応じて今後の予防策やフォローなどをもらいましょう。なお、駆除作業の範囲や料金は事前に確認できるため、安心して依頼できます。
害獣駆除はペットを飼っていても大丈夫?
ペットがいる家庭でも、安全な害獣駆除は可能です。ペットへの影響を最小限に抑えるために、使用する薬剤を多数から選択してくれます。
駆除作業を行う際は、事前にペットの有無を伝えたり、一時的にペットを別室や預かり施設に避難させたりしておくと安心でしょう。
消毒や清掃は業者にしてもらえる?
多くの害獣駆除業者は、駆除後の消毒や清掃のサービスも実施しています。害獣の糞尿の除去や臭いの除去処理、汚染された断熱材の交換、予防のための防腐処理などを行ってもらえることが多いようです。
なお、サービス内容は業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。追加料金が発生する場合もあるので、注意が必要です。
害獣駆除について知っておこう
害獣駆除について、おすすめの対策を紹介しました。エアガンを使用して自分で対策することもできますが、状況に応じて専門業者に依頼することもおすすめです。業者へ依頼する際は、駆除に関する専門性の有無や料金、サービスなどの観点から比較検討しましょう。
害獣は放っておくと被害が深刻になる可能性があるため危険です。発見した場合は早期に対応し、被害を最小限に抑えましょう。