掃除機は私たちの生活に欠かせない大切な家電ですが、いつかは買い替えや処分が必要になります。壊れてしまったり、新しい機能の商品が欲しくなったりと、理由は様々。
しかし、「どうやって捨てればいいのか」「お金はかかるのか」と疑問に思う方も多いことでしょう。実は掃除機の処分方法には、無料のものから有料のものまで、いくつかの選択肢があります。
今回は、掃除機の処分方法について、費用や注意点も含めて詳しく説明いたします。ぜひ、自分に合った方法を見つけていきましょう。
掃除機は捨てられる?

掃除機は家電製品として一般的に捨てることが可能です。
30cm未満の小型の掃除機は不燃ゴミとして、それより大きい掃除機は粗大ゴミとして処分できます。ただし、コードレス掃除機のバッテリーは別途処分が必要な場合があります。
地域によってルールが異なるため、お住まいの自治体の分別方法を確認することが大切です。処分方法は複数あり、費用も様々ですので、自分に合った方法を選びましょう。
ロボット掃除機を捨てるとき
ルンバ等で有名な、ロボット掃除機は通常の掃除機と比べて、処分時に特別な注意が必要です。
内部にバッテリーやセンサー、カメラなどの電子機器が多く使われているためです。処分方法は自治体によって異なりますが、多くの場合は粗大ゴミとして扱われます。
ただし、必ずバッテリーは本体から取り外し、小型家電回収や電器店の回収ボックスで別途処分することが必要です。特に高価なロボット掃除機の場合は、リサイクルショップでの買取やフリマアプリでの出品も検討する価値があります。
メーカーによっては独自の回収プログラムを設けている場合もあるため、購入した店舗やメーカーに問い合わせてみましょう。処分前には、本体内に溜まったゴミの除去や、マップデータなど個人情報の削除も忘れずに行いましょう。
掃除機の主な捨て方とは

家庭で使わなくなった掃除機を処分する方法は、大きく分けて7つあります。それぞれに特徴があり、かかる手間や費用も違ってきます。地域によってルールが異なることもあるため、まずは自分の住んでいる地域の決まりを確認することが大切です。
ここでは、それぞれの方法についての詳しい説明と、メリット・デメリットを紹介していきます。
自治体に回収してもらう
自治体による回収は、掃除機の大きさによって二つの方法があります。
30cm未満の小型の掃除機であれば不燃ゴミとして出すことが可能で、30cm以上の大きさの場合は粗大ゴミとして処分。不燃ゴミの場合は、決められた収集日に指定のゴミ袋で出すだけで済みます。
粗大ゴミの場合は、事前に自治体に申し込みをして、指定された日時に出す必要があります。地域によって受付方法や処分費用が異なるため、まずは自治体のホームページなどで確認しましょう。
メリット
自治体による回収のメリットは、手続きが明確で安心感があることです。
公的機関が行うサービスのため、適切な処理が保証されています。費用面でも、他の方法と比べて比較的安価に処分できる特徴があります。
さらに、自宅の近くまで回収に来てくれるため、運搬の手間がかかりません。ただし、指定された収集日までに時間がかかることもあるため、余裕を持って申し込むことが大切です。申し込み方法も地域によって異なりますが、多くの場合、電話やインターネットで簡単に手続きができます。
家電量販店に持ち込む
家電量販店での処分方法には、買い替え時の下取りと単品での引き取りの2種類があります。
多くの場合、新しい掃除機を購入すると、古い掃除機を無料または割引価格で引き取ってもらえます。単品での引き取りは550円から2,000円程度の費用がかかりますが、店舗によってはポイントが付与される場合も。
持ち込みが難しい場合は、自宅への引き取りサービスも利用できますが、別途出張費用がかかることがあります。店舗ごとにサービス内容が異なるため、事前に確認することが重要です。
メリット
家電量販店での処分の大きな利点は、新製品の購入と同時に古い掃除機を処分できることです。
買い替えの際は下取り価格が優遇されたり、ポイントが付与されたりするため、経済的にもお得です。また、店舗に持ち込めば、その場で手続きが完了するため、スピーディーに処分できます。小型家電の回収ボックスが設置されている店舗もあり、小さな掃除機なら無料で処分できる可能性もあります。
ただし、店舗によってサービス内容や費用が異なるため、事前の確認が必要です。
フリマサイト・オークションで出品する
まだ使える状態の掃除機であれば、フリマアプリやオークションサイトでの売却も選択肢の一つです。特に人気メーカーの製品や、比較的新しい商品は高値で売れる可能性があります。
出品する際は、商品の状態や付属品の有無を正確に記載し、きれいな写真を撮ることが大切です。また、取扱説明書や箱が残っていれば、より良い条件で売却できる可能性が高まります。発送方法や梱包材の準備も必要となりますが、丁寧に対応することで良い評価につながるでしょう。
メリット
フリマやオークションでの出品は、掃除機を処分するだけでなく、収入を得られる可能性がある点がメリットです。
特に状態の良い商品は、リサイクルショップよりも高額で売れることがあります。また、自宅から発送できるため、重い掃除機を持ち運ぶ手間が省けます。
取引相手とのやり取りや発送作業など、手間はかかりますが、売れれば処分費用がかからないどころか、お金を得ることが可能。ただし、商品の状態や人気度によって売れるまでに時間がかかることもあります。
廃品回収業者に依頼する
廃品回収業者への依頼は、手間をかけずに掃除機を処分できる方法です。
業者に電話やメールで連絡すると、自宅まで回収に来てくれます。掃除機1台だけでなく、他の不用品もまとめて処分できるため、大掃除や引越しの際に便利です。費用は業者によって異なりますが、一般的に3,000円程度でしょう。
ただし、複数の不用品をまとめて処分する場合は、1点あたりの費用が割安になることがあります。業者選びの際は、許可を持った信頼できる業者を選ぶことが重要です。
メリット
廃品回収業者を利用する利点は、労力をかけずに処分できることです。
重い掃除機を運び出す必要がなく、指定した日時に業者が回収に来てくれます。土日祝日の回収にも対応している業者が多く、都合の良い時間を選べます。
また、掃除機以外の不用品も一度に処分できるため、まとめて片付けたい場合に便利です。さらに、一部の業者では買取も行っており、状態の良い掃除機であれば売却できる可能性もあります。
知り合いに譲渡する
まだ使える状態の掃除機であれば、知人や友人に譲ることも良い選択肢です。
SNSやコミュニティで声をかけたり、直接知り合いに聞いてみたりすることで、必要としている人が見つかるかもしれません。譲渡する際は、使い方の説明や注意点を伝え、取扱説明書があれば一緒に渡すと喜ばれます。
また、掃除機の状態を正直に伝え、修理が必要な場合はその旨も伝えておくことが大切です。
メリット
知人への譲渡は、処分費用が一切かからず、相手にも喜んでもらえる方法です。
特に一人暮らしを始める人や、急に掃除機が必要になった人には重宝されるでしょう。また、大切に使っていた掃除機が誰かの役に立つことで、気持ちの良い処分方法といえます。運搬も直接手渡しできるため、発送の手間もかかりません。
ただし、故障している掃除機は譲渡を避け、正常に動作するものを譲ることが望ましいです。
リサイクルショップに持って行く
リサイクルショップでの処分方法には、買取と引き取りの2種類があります。
掃除機の状態が良く、人気メーカーの商品であれば買い取ってもらえる可能性があります。ダイソンなどの高級機種は、特に買取価格が高くなる傾向があるでしょう。買取不可の場合でも、引き取り処分に応じてくれる店舗もあります。
持ち込みが難しい場合は、出張買取サービスを利用することも可能です。ただし、出張の場合は査定金額から出張費用が差し引かれることがあります。
メリット
リサイクルショップのメリットは、その場で現金化できる可能性がある点です。特に人気メーカーの商品は、状態が良ければ数千円から数万円で買い取ってもらえることもあります。また、持ち込めば即日で査定が完了し、その場で処分可能です。
出張買取サービスを利用すれば、重い掃除機を運ぶ手間も省けますよね。店舗によっては、買取不可でも無料または低価格で引き取ってくれる場合もあり、処分方法の選択肢が広がります。
掃除機を捨てるのにかかる費用

掃除機の処分費用は、方法によって大きく異なります。
自治体の粗大ゴミとして出す場合は500円から1,500円程度、家電量販店での引き取りは550円から2,000円程度です。不用品回収業者に依頼すると3,000円程度からとなります。
ただし、自治体の不燃ゴミとして出せる小型の掃除機は、指定のゴミ袋代のみで処分可能です。一方、リサイクルショップでの買取や、フリマアプリでの売却は、逆に収入が得られる可能性があります。
東京では、掃除機は小型家電として各区の粗大ごみ回収で処分可能です。一般的な相場は1,000円前後。区の指定処分袋で捨てられる小型の掃除機なら45L袋(300円〜500円)で済むこともあるため、まずは区の分別ガイドを確認するのがおすすめです。
例えば、東京都大田区では300円、品川区では400円(持込:200円)となります。
お得に捨てる方法
処分費用を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。
まず、掃除機のサイズを確認し、不燃ゴミとして出せるサイズであれば、最も安価に処分できます。新しい掃除機を購入する予定がある場合は、家電量販店の下取りサービスを利用すると費用を抑えられるでしょう。
また、状態の良い掃除機は買取を検討し、複数の店舗で査定を受けることで、より高額での売却が期待できます。
掃除機を捨てるときの注意点

掃除機を処分する際には、いくつか重要な注意点があります。
特に気をつけたいのは、回収業者の選び方、バッテリーなどの分別方法、そして不法投棄の防止です。正しい知識を持って処分することで、トラブルを避け、環境にも配慮した処分が可能になります。
ここでは、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。
依頼する業者には注意する
不用品回収業者に依頼する場合は、必ず許可を持った正規の業者を選ぶことが重要です。
無許可の業者に依頼すると、不法投棄されるリスクがあるだけでなく、予想外の高額請求を受ける可能性もあります。業者を選ぶ際は、ホームページや口コミをよく確認し、見積もりは必ず事前に取るようにしましょう。
また、複数の業者から見積もりを取ることで、適正価格での依頼が可能です。料金が安すぎる業者にも注意が必要です。
バッテリーなど分別すべきものは分けておく
コードレス掃除機のバッテリーは、燃えないゴミとして処分できない場合があります。
多くの自治体では、バッテリーは専用の回収ボックスや電器店での回収を指定しています。バッテリーを外せる場合は、本体とは別に処分することが必要です。
また、紙パック式の掃除機は、使用済みの紙パックを取り外してから処分しましょう。使用済みの紙パックは可燃ゴミとして捨てられます。
不法投棄は絶対に避ける
掃除機の処分には手間や費用がかかりますが、決して不法投棄は選択肢にしてはいけません。不法投棄は法律で禁止されており、発覚すると重い罰則が科されます。
また、環境破壊や地域の美観を損なう行為でもあります。処分方法に迷った場合は、自治体の窓口に相談するのがおすすめです。必ず正しい方法で処分するよう心がけましょう。
まとめ
掃除機の処分方法は、自治体の回収、家電量販店での引き取り、リサイクルショップでの買取など、様々な選択肢があります。各方法にはメリット・デメリットがあるため、掃除機の状態や自分の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
処分費用は方法によって異なりますが、事前に調べることで予算に合った方法を見つけられます。特に注意が必要なのは、バッテリーの分別と業者選びです。これらの点に気をつけながら、適切な方法で掃除機を処分していきましょう。