久しぶりにエアコンを稼働させた際、動作しない場合は、修理が必要な状態かもしれません。とはいえ、いざ修理が必要となったときに、どこへ依頼すればよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、エアコン修理について解説していきます。修理の依頼先や修理費用の相場まで詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
エアコン修理が必要な状況は?

そもそも、エアコン修理が必要な状況とはどのような状態でしょうか。ここでは、エアコン修理が必要な状況について具体的に解説していきます。
エアコンの電源が入らない
エアコンの電源が入らない場合は、修理が必要な状態である可能性があります。これは、本体内部で何らかの不具合が発生していることが考えられるためです。
こうした内部のトラブルを解消するには専門的な知識が求められるため、自分で対処するのは難しく、修理業者に依頼する必要があります。
エアコンから風がでない
エアコンの電源が入っても風がでないこともあります。風がでないときも、修理が必要な状況かもしれません。風がでない要因として、本体内部のファンが故障している可能性があります。
内部のファンが故障したときは、私たちではどうすることもできないため、修理業者を呼ぶ必要があります。
室外機が動かない
エアコンの室外機は冷房のときは室内の熱を外に放出し、暖房のときは家の中に暖かい空気を送る役割を果たしています。エアコンにとって重要な室外機が動かないときも、修理が必要な状況といえるでしょう。
室外機が動かない要因として、内部にあるコンプレッサーやファンモーターの故障が考えられます。このような状況のときは修理業者を呼び、室外機を修理してもらいましょう。
リモコンが作動しない
リモコンが作動しないときも、修理が必要な状況かもしれません。リモコンの電池交換で済むケースも多いですが、電池を交換してもリモコンが作動しないときは、リモコン自体が故障していると考えられます。
リモコンが故障したときも、修理が必要なため業者を呼ぶようにしましょう。
ルーバーが作動しない
ルーバーとは、エアコンの吹き出し口に取り付けられている羽のことを指しています。風の方向を調整できるルーバーが作動しなければ、室温を快適な温度に調節できません。
ルーバーは重要な部分である一方で、異音が鳴ったり作動しなくなったりと故障しやすい箇所でもあります。特に内部のモーター部分が故障しているときは、修理業者に依頼する必要があります。
自動清掃付きエアコンが掃除しない
自動清掃付きエアコンが掃除をしないときは、修理が必要な状況かもしれません。自動で掃除しないときは何かしらの不具合が生じている可能性が高いです。
フィルターを清掃したり、設定を変更したりしても自動で掃除しないのであれば、修理業者に直してもらいましょう。
水漏れしている
エアコンから水漏れしたときは、修理が必要な状況です。エアコンの水漏れの原因として、ドレンホースの結露や詰まりが考えられます。ドレンホースにホコリや汚れが溜まると、水が流れず、室内に逆流し水漏れが発生します。
ドレンホースはエアコンの重要箇所であり、無理にホコリや汚れを取り除くと返って傷つけてしまう可能性もあるでしょう。専門的な知識をもったプロの業者に修理を依頼することが大切です。
エアコン修理を頼む前に確認すること

エアコンの修理を頼む前に、本当に故障しているのか確認する必要があります。ここでは、エアコンの修理を頼む前に、確認するポイントを解説します。
エアコンのコンセントを抜いてみる
エアコンの電源を入れても作動しないときは、エアコンのコンセントを抜いてみましょう。接触不良を起こしており、コンセントの抜き差しで作動する可能性があります。
エアコンが作動しないときは修理を頼む前に、エアコンのコンセントを何度か抜き差しをし、作動しないか試してみましょう。
リモコンの電池を交換する
エアコンのリモコンが作動しないときの要因として、リモコンの電池が切れている可能性が高いです。リモコンが作動しないときは、まずは電池の交換をしてみましょう。
室外機のゴミを取り除く
エアコンのコンセントを抜き差ししても、リモコンの電池を交換しても作動しないときは室外機を見てみましょう。室外機にゴミやホコリが溜まると、エアコンが作動しません。
室外機のゴミやホコリを取り除き、周辺を綺麗にしてから再度エアコンが作動するか試してみましょう。
フィルターを掃除する
エアコンのフィルターにゴミやホコリが溜まっていると、エアコンの風が正常に室内に行き渡りません。エアコンが通常通り作動しなければ、フィルターの掃除を行ってみましょう。
エアコン修理はどこに頼む?

コンセントの抜き差しや電池の交換、清掃などを行ってもエアコンが作動しないときは修理業者に頼まなければいけません。修理業者に頼むときは、まずは購入したエアコンの保証期間を確認してみましょう。
保証期間によってエアコンの修理先は異なります。ここでは、保証期間内か保証期間外かに分けて解説していきます。
メーカー保証期間内
メーカー保証期間内であれば、原因にもよりますが無料で行ってくれる可能性が高いです。修理業者ごとに、詳しく解説していきます。
購入した店舗
保証期間内であれば、購入した店舗に修理を頼めるでしょう。購入した店舗ごとに保証期間のサービスは異なります。
例えばヤマダ電機の場合、メーカー保証期間にプラスして保証を延長できます。メーカー保証が1年に加えて、3年、5年、10年と保証を延長できるのです。
4年目以降は定額修理代の半分を負担しなければいけませんが、技術工料は発生しません。店舗ごとに保証期間のサービスは異なるので、修理を頼む前には購入した店舗に確認するようにしましょう。
エアコンのメーカー
保証期間内であれば、エアコンのメーカーに修理を頼めます。メーカー保証期間はほとんどは1年ほどですが、メーカーによっては冷媒系部品の修理は5年保証してくれるケースもあります。
メーカーによって保証内容は異なるので、修理を頼むときは事前に確認するようにしましょう。電話だけではなく、HPでも修理内容を詳しく記載しているメーカーが多いです。
注意点として、メーカーに修理を依頼するまえに購入店舗で延長保証をしていないか確認してください。購入した店舗で知らず知らずのうちに、延長保証を申し込んでいた可能性もあります。
メーカー保証期間外
メーカー保証期間が終了してしまった後、エアコンが故障したときは購入した店舗やエアコンのメーカー以外の修理先に依頼することも考慮してみましょう。
保証期間が終了したときの、おすすめの修理業者について解説します。
個人経営の電気屋
自宅近所やマッチングサイトなどで見つけた個人経営の電気屋もエアコン修理を行ってくれます。メリットは、メーカーや大手家電量販店よりも費用を安く抑えられる点です。
注意点として、修理内容によっては必要な部品の取り寄せに時間を要するケースがあります。加えて電気屋によっては対応できるメーカーが限られており、対応できないケースもあるでしょう。
個人経営の電気屋にエアコンの修理を頼むときは、事前に修理してほしいエアコンのメーカーを伝えて、対応できるのか確認するようにしましょう。
管理会社
住んでいる場所が賃貸物件のときは、エアコンの修理を業者に依頼する前に管理会社に連絡するようにしましょう。賃貸物件では、勝手にエアコンを新調してはいけません。
基本的には賃貸物件でエアコンを修理するときは、管理会社が修理業者に依頼をする流れになっています。修理代金も必要ではないことが多いです。
エアコン修理の費用相場は?

メーカー保証期間外であれば、エアコンの修理費用が発生します。ここでは、エアコン修理の費用相場について具体的に解説していきます。
故障原因によって費用が異なる
エアコンの修理費用は故障原因によって異なります。リモコンの修理や水漏れの修理は比較的安く抑えられますが、冷房が効かないことやエアコン内部の故障、室外機の故障であれば高額になるでしょう。
以下、故障状況別の修理費用の相場です。
- リモコン修理 3,000~7,000円
- 電源が入らない 5,000~~40,000円
- 風がでない 5,000~100,000円
- 自動清掃機能の故障 3,000~10,000円
- 水漏れ 5,000~20,000円
- 室外機の故障 10,000~200,000円
費用相場が幅広い理由は、エアコンのメーカーや機能によって値段が異なるからです。費用を把握したいときは、メーカーのHPなどで記載していることもあるので確認してみましょう。
出張費が発生する
エアコンの修理には出張費が発生するケースもあります。依頼した業者から自宅までの距離が遠ければ遠いほど、費用が高くなるので出張費を抑えたい人は近所の業者に依頼することをおすすめします。
エアコン修理費用を抑えるコツは?

エアコンの修理費用は、故障個所や故障内容によってはどうしても費用が高額になります。少しでも家計の負担になることを防ぐために、ここでは修理費用を安く抑えるコツについて解説します。
見積書の作成を依頼する
業者に修理を依頼するときは、見積書を作成してもらうようにしましょう。複数の業者に見積書の作成を依頼することで、費用を比較でき、どの業者が安いのか把握できます。
また、見積もりを作成することで悪徳業者からの不当な請求を防げます。悪徳業者に騙されないようにするためにも、修理を頼むときは見積書の作成を依頼しましょう。
定期的なメンテナンスを怠らない
エアコンの修理費用を安く抑えるのであれば、定期的なメンテナンスは怠らないようにしましょう。エアコンの故障の要因にフィルターのゴミやホコリが挙げられます。
またルーバーにゴミやホコリが付いていると、冷房の効きが悪くなり室内を快適な温度に保てません。長く使用するためには、エアコンの清掃を怠らないようにしましょう。
自分で行うことが難しいときは、エアコンをクリーニングしてくれる専門業者に依頼することもおすすめです。清掃費用はかかりますが、長い目でみると定期的なメンテナンスを行う方が費用を安く抑えられます。
閑散期に依頼する
エアコンの修理を閑散期に依頼すれば、費用を安く抑えられるでしょう。夏や冬だとエアコンを使用する人が多く、修理業者も忙しく費用も高い傾向です。
一方エアコンを使用しない季節は、修理業者も比較的ゆとりがあります。更には閑散期なのでキャンペーンを行うなど、通常よりも費用が安くなることもあるでしょう。
エアコンの修理が急ぎではないのであれば、閑散期に依頼することもおすすめです。
買い替えを検討する
エアコンの修理費用は、買い替えよりも高くなるケースもあります。相場でも触れましたが、故障原因によっては10万円を超えることもあります。修理費用が高額になるのであれば、思い切って買い替えを検討してみてはどうでしょうか。
買い替えを考えるタイミングとして、以下のようなケースが考えられます。
- 10年以上使用している
- 修理費用が購入時の半分以上の費用
- 同じ箇所が何度も故障している
- 使用しているエアコンが省エネではない
特に室外機の修理だと、費用が高くなるので思い切って購入すると良いでしょう。また、省エネ対応のエアコンの方が電気代も安くなる可能性があります。エアコンが上記のような状態であるなら、思い切って買い替えてみましょう。
エアコン修理の優良企業の見極め方

エアコン業者の中には、残念ながら悪徳業者もいます。悪徳業者に騙されないようにするためにも、ここではエアコン修理の優良企業の見極め方について解説します。
費用が相場に見合っているか
業者を選ぶときは、修理費用が相場に見合っているか確認するようにしましょう。相場よりも高額な業者や、反対に相場よりあまりにも安い業者もおすすめできません。費用が安い業者は、修理後に不当な高額請求をする場合があります。
修理業者を選ぶときは、相場に見合った業者に頼みましょう。
実績が記載されているか
業者を選ぶときは、事前に実績を確認しましょう。エアコンの修理は複雑で、経験が浅い業者に依頼してしまうと、しっかり直してもらえず返って費用がかかるケースもあります。
このようなトラブルを防ぐためにも、HPなどで実績を記載している業者を選びましょう。そのときはエアコンの修理に必要な資格を保有しているか、確認してください。
専門的な資格を保有しているプロの業者に依頼すれば、より安心して修理を任せられるでしょう。
口コミの評価が高いか
業者を選ぶときは、Googleやマッチングサイトなどで口コミの評価を確認しましょう。スタッフの対応は適切であったか、修理後に追加で料金を請求しなかったかなどしっかりとチェックすることがポイントです。
あまりにも評価が低い業者は選ばず、評価が高い修理業者を選びましょう。
保障内容が充実しているか
業者を選ぶときは、保証内容が充実している業者を選びましょう。修理後も定期的なメンテナンスを行ってくれる業者や、クリーニングサービスを行ってくれる業者は優良企業の可能性が高いです。
修理業者に頼むときは、保証内容にも注目して選びましょう。
エアコンの修理は信頼できるプロに頼もう!
エアコン修理は、保証期間内と保証期間外では頼み先が異なります。保証期間内であるのなら、購入した店舗やエアコンのメーカーに頼みましょう。保証外であるのなら、信頼できる業者に頼むことがおすすめです。
業者に頼むときは、悪徳業者に騙されないようにするためにも事前に実績や口コミを確認することが重要です。信頼できるプロの修理業者にエアコンを直してもらい、暑い夏や寒い冬でも快適に過ごしましょう。